扇風機の販売動向
GfKマーケティングサービスジャパン株式会社は、家電量販店の店頭でエアコンや扇風機がそのような販売動向であるかの調査結果を発表した。
まず扇風機について見てみると、東日本大震災後の節電の必要性から、4月、5月と東日本を中心に需要が大幅に高まった。その結果、販売数量の前年比が全国で4倍超となった。
エアコンより消費電力が少ない上に価格が安いため、需要が多かったと考えられる。前年よりも高額商品がよく売れているのが特徴的だ。
前年に3割程度を占めていた2,000円未満の数量構成比は約1割へ縮小し、代わりに4,000円以上の価格帯がそれぞれ拡大した
デザインや性能の良い扇風機がたくさん販売されていることのあらわれだが、すでに在庫切れ商品も出ているため、供給が追いつくのかが心配だ。
エアコンの販売動向
扇風機の売れ行きが好調であると同時に、エアコンの売れ行きも好調となっている。
エアコンの販売数量の前年比は、4月で22%増、5月で26%増と、梅雨入り前の時期から2ヶ月連続で伸びている。特に東日本大震災の被災地を含む北海道や東北地方では4月で115%増、5月で206%増と、大幅に伸びている。
エアコンの省エネ化は毎年進んでおり、新機種はより一層の節電効果が期待できることから、どのサイズでも前年より売れている。
さらにメーカー各社はセンサーや運転モード、電気代・消費電力量のモニタリング表示といった使い方次第で一層の節電につながる機能を充実させている。
一昔のように省エネのためには扇風機しか使わない・使えないということはなく、上手にエアコンを取り入れた節電ができるようになったといえる。
エアコン・扇風機の販売動向 節電対策として夏を前に販売加速
http://www.gfkjpn.co.jp/update_file/pdf/269.pdf