5月分貿易統計の総額
財務省は平成23年6月20日、同年5月分の貿易統計の速報を発表した。
輸出金額 4兆7,608億円 -10.3%
輸入金額 5兆6,145億円 +12.3%
差引金額 -8,537億円
輸出金額の減少は平成23年3月から3ヶ月連続で続いている。一方、輸入金額の増加は平成22年1月から17ヶ月連続で続いている。結果として平成23年4月から2ヶ月連続で総額赤字となっている。
しかし、平成23年4月の輸出金額の伸び率が-12.4%であったことを考えると、若干持ち直していると見ることができる。
赤字の原因
輸出金額の減少の主な理由は、やはり自動車の輸出が減少したことといえる。これは平成23年5月の自動車の輸出金額の伸び率が-38.9%、自動車の部分品の輸出金額の伸び率が-18.5%となっていることが示している。
また、半導体等電子部品の輸出金額の伸び率が-18.5%となっており、これも輸出金額の減少の大きな理由の1つとなっている。
しかし、平成23年4月は自動車の輸出金額の伸び率が-67.0%であったので、この数字だけ見ても徐々に回復見込みにあることがわかる。
今後、東日本大震災からの復興とともに、貿易統計の数値もよくなっていくことを信じたい。
財務省 平成23年5月分貿易統計(速報)
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2011/2011054.pdf財務省 平成23年4月分貿易統計
http://www.customs.go.jp/toukei/shinbun/trade-st/2011/2011045.pdf