北の奇襲を想定、過去最大規模の軍事訓練
韓国軍は、23日午後、北朝鮮との南北軍事境界線に近い、ソウル近郊・京畿道抱川市の演習場で、陸・空軍による過去最大規模の実弾訓練を実施した。
訓練は、北朝鮮による奇襲攻撃を想定したもので、緊張する半島情勢下、韓国軍の反撃力を見せつけることで、北朝鮮の行動をけん制するのがねらいと見られる。訓練にはおよそ800人の将兵が参加し、実戦を想定した内容で、約4時間にわたり行われた。
当日は、最高水準で北朝鮮を警戒
訓練は、北朝鮮による攻撃を想定し、敵の砲弾の発射と着弾点を割り出せる、対砲レーダーや、K1戦車、多連装ロケット砲やK9自走砲、さらに、攻撃ヘリコプター、F15、F16戦闘機も加わって行われた。
韓国は、20日にも延坪(ヨンピョン)島沖で、射撃訓練を行い、21日には軍事境界線付近の金浦市を、クリスマスイルミネーションで装飾し心理戦を仕掛けるなど、11月23日の北朝鮮による、延坪島砲撃に対する報復行動を行ってきた。これに対し、北朝鮮は強く反発しており、韓国は最高水準の警戒体制で、訓練当日を迎えた。
一方、李明博大統領は、同じ日に最前線の部隊となる、江原道楊口駐屯の陸軍第21歩兵師団を訪問し、「北の攻撃に対して、平和のために、強力な反撃をしなければならない」と北と対峙する将兵たちを励ました。
MSN産経ニュース「韓国軍が大規模実弾訓練 大統領は最前線部隊訪問」
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101223/kor1012231549005-n1.htmMSN産経ニュース「韓国が最大規模実弾訓練 緊張続く最前線に"は疲労感も」
http://sankei.jp.msn.com/world/korea/101223/kor1012231854006-n1.htm大韓民国 国防部公式サイト(韓国語及び英語)
http://www.mnd.go.kr/Main_2009/index.jsp