菅首相、小沢氏の証人喚問も検討
菅直人首相は、20日に開かれた、菅首相と小沢一郎元代表の会談で、衆議院政治倫理審査会への出席を小沢氏が拒否した問題に関して、より強制力のある証人喚問を視野に入れ始めている。
27日開催予定の役員会で、党としての最終的な方針を決定する構えで、岡田克也幹事長は記者団に対し、野党側があくまでも小沢氏の証人喚問を求めている現状を踏まえ
小沢氏は政倫審で議決しても出ないと明言し、野党もそのような政倫審なら意味がないと主張している。そのことを踏まえて考えなければならない。小沢氏に国会に出ないという選択肢はない
と、小沢氏の喚問を示唆していた。
首相、ブログでも小沢氏への説明を求める
菅首相は野党が証人喚問を求めている現状を説明し、小沢氏に政倫審へ出席を促すが、小沢氏は断固として拒否、首相は政倫審より強制力の強い、証人喚問を検討する結果となった。
会談の中で、小沢氏が内閣の支持率低下や、選挙での連敗を指摘したのに対し、菅首相は小沢氏が政倫審出席することで「とげの一つは減ります」と反論、両者間の深い溝を浮き彫りにした。
菅首相は21日に、自身のブログ「KAN-FULL BLOG」の中でも
小沢さんの政治と金の問題は、1年以上にわたって国民の関心と疑問を集めてきた問題である。ご本人の約束通り、一度は国会で説明する必要がある
と、小沢氏へ国会での説明を求めている。
与党内で、同じ与党議員に対して証人喚問を求めるという異例の事態に、小沢氏に近い党幹部の反発は強く、党内対立の深刻化も予想される。
asahi.com「首相、小沢氏喚問を検討 政倫審出席拒まれ」
http://www.asahi.com/politics/update/1221/TKY201012200506.html菅総理官邸ブログ(KAN-FULL BLOG)
http://kanfullblog.kantei.go.jp/