都議会民主、再提出案に賛成
都議会民主は10日の総会で、東京都が再提出した、18歳未満の青少年に対する、性描写の過激な漫画の販売規制を目的とした、青少年健全育成条例改正案について賛成する方向で意見をまとめた。
都が再提出した改正案は、民主党などが批判していた、18歳未満のキャラクターを示す「非実在青少年」の文言を削除し、法に触れる性行為などを「不当に賛美・誇張した」漫画の販売について規制しているとしている。
改正案については、自民、公明両党もすでに賛成の方針で、15日の本会議でほぼ可決する見通しだ。
強まる反発、「東京国際アニメフェア」ボイコットも
改正案については、すでに、大手出版社中心に反対の声が強くあがっている。漫画を出版している、角川書店、講談社、小学館などの出版社で構成された、コミック10社会は10日、都が主催する「東京国際アニメフェア2011」への出展をボイコットする緊急声明を発表した。
石原都知事が実行委員長つとめる「東京国際アニメフェア2011」は2011年3月に開催予定で、すでに角川書店が、改正案に抗議する形で、ボイコットを表明していた。
今回、多くの漫画コンテンツをもつ大手出版社が出展をとりやめたことで、フェアの成否を危ぶむ声もあがっている。
都議会最大会派である民主党が、再提出案について賛成に回ったことで、条例成立の公算が大きくなっている。条例が可決されれば、よりいっそう、反発が強まることが予想される。
asahi.com「都の性描写漫画規制、可決へ 民主が賛成の方針固める」
http://www.asahi.com/national/update/1210/TKY201012100115.html毎日jp「東京アニメフェア:コミック10社会が参加拒否の緊急声明」
http://mainichi.jp/select/today/news/20101211k0000m040076000c.html