消えた問責決議案
北朝鮮が韓国の延坪島を砲撃した事件は、民間人も含めた死傷者が出ており、朝鮮半島では緊迫した状態が続きます。国内への影響も懸念されており、自民党を中心とした野党が検討していた、仙谷官房長官と馬淵国交大臣に対する問責決議案の提出は見送られるとみられています。
民主党によると
補正は補正としてできるだけ早く処理をさせていただいて、(北朝鮮による攻撃事件は)大変危機的な状況であるので、与野党を超えてこの状況に対応できるようにさせていただきたいという方向で政府・与党で一致をして党首会談に臨もうという話をした
と、枝野幹事長代理は政府・民主党首脳会議で発言しました。
緊迫した朝鮮半島への対応のため、大臣に対する問責決議案を提出すると、逆に野党が批判される可能性もあります。枝野幹事長代理が述べたように、与野党を超えて対処する必要があり、枝葉の政局に固執しては対応が遅れてしまいます。
民主党の幹部が今回の事件を、民主党にとっての神風だと発言したという報道もされており、与野党ともに政局に固執している印象が否めません。
民主党「政府・民主党首脳会議開き、北朝鮮への対応を説明 国会対応等協議」
http://www.dpj.or.jp/news/?num=19340