「金総書記の専属料理人が最も優れた情報源」
オーストラリアのシドニー・モーニング・ヘラルド紙の電子版は、2月21日に、日本の内閣官房内閣情報調査室、通称「内調」が米国に対し、北朝鮮の情報源として、金正日総書記の元専属料理人が有力な情報源であると、告白していたことが、内部告発サイト「ウィキリークス」によって明かされたと報道した。
同紙によると、問題の情報は、ウィキリークスが独自に入手したものを、在日米国大使館発の外交広電の情報として公開したと伝えており、2008年に、当時の内閣情報官・三谷秀史氏が、米国務省情報調査局のフォート局長との会談の中で、金正日総書記の専属料理人を努めた、藤本健二氏が「北朝鮮の金正日総書記に関する、日本で最も優れた情報源」と打ち明けた、と報道している。
※画像は内閣官房内の
内閣情報調査室情報収集能力の乏しさを露呈 諜報機関設立も
内閣官房内閣情報調査室は、国内外とわず、内閣の重要政策に関連する情報の収集、および分析がその役割だ。藤本健二氏は、1990年代に金正日総書記の専属料理人を努め、著書も出版している。今回の報道は、当時の内調が、藤本に頼らざる得ない乏しい情報収集能力を、米国に対し、認めている様子を伝える結果となった。
三谷氏は北朝鮮の政策に関して、金正日総書記の政策決定の能力を認める一方で、実際、どのように決定されているかは「『闇の中』だ」と述べているという話だ。さらに公電では、2008年9月までに、北朝鮮や中国を対象にした、諜報機関の設立が決定したと報告している。
時事ドットコム『ネタ元は「金正日の料理人」=内調トップ、情報不足を米に告白-ウィキリークス』
http://www.jiji.com/jc/(トップぺージへのリンク)
47NEWS「日本の北朝鮮情報源は料理人 内調トップが告白と米公電」
http://www.47news.jp/CN/201102/CN2011022101000222.html
内閣情報調査室(内閣官房)
http://www.cas.go.jp/jp/gaiyou/jimu/jyouhoutyousa.html