都の性描写漫画規制、80%が「反対」
MSN産経ニュースが行った世論調査で、昨年12月15日に可決・成立した、性描写の過激な漫画などの子どもへの販売を規制する、東京都の青少年健全育成条例改正案について、約80%が反対していることが明らかになった。
調査は、アンケート形式でMSN産経ニュース・サイト上で実施され、1月11日までに、男性4305人、女性2094人の合計6399人から回答があった。「条例で過激な性描写を規制することに賛成か」という質問に80%が「反対」と回答。「今回の改正が表現活動を制限すると思うか」という質問については、81%が「つながる」という回答だった。
漫画文化の衰退を懸念「条例自体が健全な育成の妨げに」という意見も
改正条例に反対する声の中には「法に違反することがいけないなら、時代劇ややくざ漫画も禁止にしなければ不公平、漫画文化を衰退させる最悪の条例だ」や、「漫画と性犯罪の関係が、科学的に証明されていないのに、規制はおかしい」といった、条例によって表現活動が制限され、漫画が衰退することをを懸念する意見が目立った。
また、東京・男性会社員(41)などの
条例で規制することで、性描写などの表現や青少年の性行動がアンダーグラウンドと化していくだけ、そのような条例自体が健全な育成の妨げになる
といった、規制そのものによる弊害を懸念する声もある。
一方、賛成意見の中には、神奈川・男子大学生(20)の
倫理観が確立する前の未成年が、過激な表現に触れてモラルハザードを起こす恐れがあるので、販売規制は合理的
や、神奈川・男性会社員(27)の
条例の趣旨は、性表現の過激な漫画の指定と、ゾーニングの徹底。表現を規制するような運用がなされたら、その時にあらためて反対の声をあげればいい
といった、販売規制として、一般漫画と性描写漫画を区別する面を評価する声があった。
MSN産経ニュース「都の“性描写規制”条例 「表現活動の制限に」81%」
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110113/trd11011320190182-n1.htm