個人情報は漏えいする
総務省は、国の行政機関(41機関)からの個人情報の漏えい、滅失、棄損事案の件数を調べたところ、平成21年度には321件発生していたと発表しました。前年度よりも152件少ない結果でしたが、どのようなミスの結果、漏えいなど事態に至ったのでしょうか。
単純ミスから起こる
142件(44.2%)は誤送付、誤送信による漏えいでした。誤送信は、Outlookのオートコンプリート機能を使っていたため、似通ったアドレスを選択して送ってしまったとか、アドレス帳の選択を間違えて違う人に送ってしまったとかいった非常に単純なミスから生じた事案でしょう。
ウィルスによるインターネットへの流出は4件(13%)でした。ウィルスに感染する経路はさまざまでしょうが、メールで送られて来たにせよ、ファイル交換ソフトが原因であるにせよ、メールはフィルターをかけておくべきですし、ソフトも簡単にダウンロードできないようにセキュリティをかけて管理しておくべきです。いずれも単純な管理ミスから発生しているものと思われます。
一番漏えいさせているのは、ここ!
では、どの行政機関が一番事件を起こしているのでしょうか。Searchinaの伝えるとことによれば、
厚生労働省の96件、社会保険庁の67件、国税庁の57件で、3機関で全体の68.6%を占めていた。
とのことで、厚生労働省がトップでした。いずれも個人情報を取り扱う機会の多い機関ではあると思われ、単純に他機関と比較するのは不公平かもしれませんが、再発防止のために、定期的な指導、万全な管理は必須だと思われます。
Searchina 国による個人情報漏えい 昨年度321件
http://news.searchina.ne.jp/disp.cgi?y=2010&d=0829&f=national_0829_122.shtml総務省
http://www.soumu.go.jp/