日本でも認知度上昇中 ティーパーティー運動
Facebook上で注目を集めるSNS政治的運動の代表格であるティーパーティー運動。意外なことに、マサチューセッツ州のティーパーティー運動ではこれまでメンバーから直接運動資金を募ってはいなかった。
というのも、ティーパーティー運動は草の根で非営利の活動であることを公言しているため。それがこの度、影響力のある活動家たちがさらにEmpower MAという政治活動委員会を組織、そこで直接的な資金集めを行うようだ。
反オバマの印象
その恩恵に預かる候補者たちの条件は -同委員会が候補者の掲げる改革目標を支持できること、候補者が「小さな政府」や護憲を支持する立場であること- である。
これまでティーパーティー運動の特徴と言えば、そのネットワーク力、主な活動の場がオンライン上でありお金がかからないことや各選挙において有権者たちの持つ不満に焦点を当ててきたことなどが挙げられる。
課税への反対、大きな政府への懸念などの姿勢からしばしば反オバマ運動として紹介される。
狙いは超党派だけれど……
Empower MAの設立メンバーとして、ティーパーティーの代表とメンバーに並んでマサチューセッツ州右派コミュニティーのためのサイトRed Mass Groupのブロガーの名前が挙げられている。
今回の資金集めに関しても、ティーパーティー運動側は超党派で保守派と呼ばれる候補者をサポートする方法として位置づけたいようだが、運動展開の流れの中でここまで共和党と密接になっているティーパーティー運動から、資金援助を得たいと思う民主党や無所属の候補者は出てこないだろうというのが大方の予測である。
やはり真の意味での「超党派」というのは、どこの国でも簡単ではないようだ。
マサチューセッツ州のティーパーティー運動サイト'Greater Boston Tea Party'(英語)
http://greaterbostonteaparty.com/boston.com 'Tea Partiers get organized to raise funds'
http://www.boston.com/news/local/massachusetts/articles/2010/07/04/tea_partiers_get_organized_to_raise_funds/?page=1