スイスチューリッヒに留学しているある中国人学生は、湖畔にたたずむ高級団地で生活しているが、毎月支払う家賃は数百フラン(1フラン=81.7円/6月30日現在)のみ。なぜこんなに安いのか?
高齢化社会と経済的に厳しい留学生
スイス連邦統計局によると、2030年、65歳以上人口は、全体の25%に達するという。高福祉国家であるスイスでは、生活は比較的豊かだが、その他欧米諸国と同じように子供たちが出て行き、老人のみ暮らしている家庭が多いという。
また、教育水準が高いスイスには多くの留学生が入ってくるものの、住宅の空きは少なく、家賃も5年前に比べ約20%も上昇するなど厳しい状況だ。
部屋の広さに応じて家事を負担
そこで、高齢者援護団体「プロ・セネクトゥーテ ( Pro Senectute ) 」では、借りている面積に応じて家事を行い、家賃の代わりとするプロジェクトを2009年から試験的に行っている。
このプロジェクトに対して「静かな生活を望む老人と元気な若者が一緒に生活をするのは合わない」という意見もある。
しかし「経済的に厳しいアジアからの留学生にとっては理想的で、一緒に生活をすることで語学能力の向上や文化を学ぶことができるので賛成だ」という意見もある。
「留学瑞士租房新选择:以劳换租」
新华网(中国語)
http://news.xinhuanet.com/overseas/2010-06/28/c_12273322.htm