米軍文書の流出
インターネット上に、アフガニスタン戦争に関する米軍関連の文書が流出しました。内容は、パキスタンは年間10億ドル(約880億円)以上の支援を米国から受け取りながら、裏ではタリバンと手を握り、秘密協議を行い、さらに米軍を襲う武装勢力を組織し、アフガン政府高官の暗殺も企てているといった、非常にきわどいものでした。
ウィキリークス
これはウィキリークスというサイトで流出しました。ウィキリークスは、匿名で寄せられた政府、企業、宗教に関わる機密情報を公開するウェブサイトで、投稿した人の身元が分からないように工夫した特別な暗号技術を導入しているので、機密保持は万全な内部告発を誘導するものです。もともとは、民主化が進まない中国政府に抗議するためジャーナリストたちが設立しました。
火消し
どう考えても、軍の内部文書が表沙汰になるのは、歓迎されることではないですが、オバマ政権は必至で火消しを図っています。ロイターによれば、クローリー国務次官補は
「こうした文書の多くは数年前のもので、状況に応じてすでに修正されたり、修正中である」
と情報がタイムリーなものではないと指摘しています。しかしながら、このような情報が流出したこと自体に問題があり、ひとつ間違えれば、アメリカだけでなく、世界中を巻き込む可能性も孕んでいるので、軍や政府の機密事項に対しする情報保護の体制を見直すべきです。
ロイター Leaked archive fuels doubts on Afghan war
http://www.reuters.com/article/idUSTRE66O1G220100726?type=politicsNewsウィキリークス
http://www.wikileaks.org/