経験を共有して、さらにインターンシップを有意義に
海外のインターンシップは、政府や自治体が率先して普及活動を行ってきたため、学生の就職活動の一環として深く根づいています。
アメリカの学生が一般的にインターンを行うのは、卒業が近くなってきた夏休みや冬休み。海外の大学の休暇は日本よりも長いので、何も活動せずに終えてしまうと寂しいものがあります。
インターンシップの経験は貴重であると、どの学生も口を揃えて言うことでしょう。でも、その経験を他の学生と共有して助言し合うことができれば、もっと良い効果を引き出すことができるに違いありません。
インターンシップは学生時代にそう何度も経験できるものではありません。他の学生が経験したインターンシップの話を聞き、自分の経験と比べられるだけでも、自分の経験だけでは得られなかった何かを獲得できるかもしれません。
ジョージア州立大学での試み
ジョージア州立大学では、インターンシップを経験した10人の学生が、その経験についてスピーチを行うイベントが企画されています。こうして上級生のインターンシップの経験を通じて、下級生がインターンシップに興味を持つ機会を設けようとしているのです。
また、このイベントは、スピーチを行う学生が実際にインターンシップを経験した企業とのコラボレーションでもあります。企業側も、インターンシップを経験した学生の実体験を通してアピールを行い、より多くの優秀な人材を集めようとしています。
アレクサンドラさんの経験
例えば、同大学の学生、アレクサンドラさんは、ターゲット・コーポレーションという企業で夏にインターンシップを経験しました。スピーチを前に、彼女は自分の経験をこう説明しています。
「この夏、ターゲット・コーポレーションで、私は計り知れないほど貴重な体験をしました。大きなチームを率いて仕事をこなすことは、大学のキャンパスだけでなく、今後の実社会でも役に立つ経験となります。インターンシップ先の内外で築くことのできた繋がりを、私は忘れることなどできないでしょう。そして、これからもずっと、この夏に得たスキルは役に立ち続けるでしょう。」
アレクサンドラさんを含む10人のスピーチを行う学生は、どうやって貴重なインターンシップの機会を得たかを詳細に述べる予定です。
テランスさんの経験
アレクサンドラさんと同じく、スピーチを行う予定のテランスさんはこの夏、ウォールストリートにあるドイツ銀行でインターンシップを経験しました。その後彼は大学を卒業し、現在は世界的にも名前を知られている大きな金融機関と肩を並べる仕事に就いています。
「インターンシップの良いところ、これは学生全員がインターンシップを経験すれば良いと僕が考える理由でもあるんだけど、それは、自分が好きなこと、嫌いなことをまさに学ぶことができるところだよ。」
テランスさんは続けます。
「学校では希望の専門教科を学ぶことができる。だけど同じ分野のインターン経験がないと、好きでもない仕事に落ち着くことになるかもしれない。それで収入と希望分野での職歴が手に入るんだったら、夏にちょっと働くぐらい、やってみるに限るだろ。」
Students share internship experiences and advice