観光名所に音声付きモニュメントを設置
商店街に観光客を呼び込もうと、
幸手市商業協同組合は、
権現堂堤など観光客の目に触れやすい場所に音声付きモニュメントの設置を計画している。ユニークな“幸せな音”を呼び水に、地元商店へ客足を誘う。
「30秒の幸せ物語」と名づけた取り組みで、幸せなエピソードなど30秒にまとめた音声を募集している。モニュメントは権現堂公園のほか、幸手駅前など市内6カ所に設置され、3月21日のお披露目を目指す。
観光客の商店への導線として期待
桜の名所・権現堂堤には年間150万人もの観光客が訪れているが、せっかくやって来た多くの観光客も幸手駅から権現堂堤までの往復のみで、その途中に連なる商店への集客につながっていない。
そこで、観光スポットから商店への観光客の誘導を考えた。当初、個性的な外観のみをポイントに置いていたモニュメントを、産学連携で製作を手掛ける
共栄大学の海老原武教授の発案で音声を加えた。
全国から幸せを感じる音声を募集
音声は応募者が幸せと感じさえすれば受け付ける。ぜんまい仕掛けで音声を流す珍しさのほか、「道端のお地蔵さん」をイメージしたデザインで関心を引き付ける。 そのモニュメントに、各商店の携帯QRコードを取り付ける。商店の場所や特売情報などを提供することで、来客を促したい考えだ。
川井事務局長は「全国から寄せられた〝幸せ〟を聞きに、ぜひ幸手に足を運んでほしい」と話している。
音声の応募は、録音したテープやCD―Rを組合あてに送付。1体のモニュメントに音声は1つで2カ月ごとに更新し、そのつど新たな音声を募集する。
問い合わせ:幸手市商業協同組合 0480-43-3863