保健所が調査を実施、ウエルシュ菌による食中毒と断定
札幌市の市立札幌病院が、6月21日に公表した食中毒疑いの件について、6月29日付けで食中毒と断定したことを発表している。
同件は6月19日に、日清医療食品株式会社が同病院で運営する飲食店を通じて提供した病院食において発生。男性20人、女性24人の合計44人が下痢や腹痛の症状を呈した。
これを受け保健所が調査を行った結果、6月29日付けでウエルシュ菌による食中毒と断定された。なお、同病院によれば、厨房の消毒を徹底した上で、病院食の提供は継続されており、ほかの患者には影響はないとしている。
食品衛生法第6条に基づき書面による行政指導を実施
札幌市は今回の件を受け、食品衛生法第6条(第3号該当)に基づき書面による行政指導を実施。食品衛生法第69条の規定に基づき、食品衛生法違反者として営業者の氏名や、施設名称および所在地などの公表を行った。
同病院は保健所による指導を受け、厨房施設の複数回の消毒・清掃のほか、食品・環境衛生の専門業者による消毒も実施。調理従事者への衛生教育も改めて行った。
(画像はunsplashより)
市立札幌病院 「市立札幌病院内で発生した食中毒について」
https://www.city.sapporo.jp/hospital/documents/houdou.html札幌市 食の安全情報
https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/shoku/kohyo/info.html