プレッシャーを感じると上手く話せない
8月6日、「FAST COMPANY」では、アスリートのように考えることでコミュニケーションスキルが向上すると伝える。
人は、生まれながらコミュニケーションスキルを兼ね備えているため、ある程度は意思疎通ができる。しかしながら、プレッシャーを感じる状況下では、なかなか上手くコミュニケーションを図ることができない。
例えば、パブリックスピーキングに熟練した話し手であっても、プレゼンテーションやスピーチについて考え過ぎると自信を喪失することもある。
今回、「FAST COMPANY」では、過度の心理的プレッシャー下で実力以上のパフォーマンスをするアスリートを例に挙げ、緊張や不安を感じながらも上手に人前で話すコツを紹介している。
本番でも実力を発揮できるように練習を重ねる
一流のアスリートは、極度の緊張下でも実力を発揮し、結果を残せる。試合に伴い増幅する心理的ストレス、喪失する自信をカバーするため、日々、自動性・無意識な動きを意識的にコントロールできるように練習を重ねるという。
これにより、極度の緊張やプレッシャーから身体が力み、本来の実力を発揮できずに失敗する状況を回避できるという。
パブリックスピーキングも同じである。自信をもって話せるように練習を繰り返すことが不可欠である。
本番前にプレッシャーを感じておく
プレゼンテーションなどパブリックスピーキングでは、最初の10秒が決め手であるといわれる。冒頭の10秒程度で、話し手に対する印象、信頼・信用など全てが決める。
そのため、話し始めが重要になり、話し手は過度のプレッシャー下であっても冒頭、話し始めで失敗できない。
そこで、本番前に会場を下見することを提案する。その際、壇上で簡単な自己紹介や冒頭部分の数秒を話してみたり、無言のまま壇上に5秒間立ってみたりすると良い。
特に、聞き手がいない状態であっても、話し手にとって、壇上での無言の5秒間は相当なプレッシャーであるだろう。本番前に一度、聴衆のいない会場で数秒程度でも話す、何も話さず壇上に立ってみることによりプレッシャーは軽減できるだろう。
本番をイメージしながら話す練習をする
アスリートは、練習とあわせてイメージトレーニングを重視する。姿勢・立ち位置・構え、ピッチ・テンポなどを思い描き、ゴールラインを見据えられるという。
スポーツをはじめ、パブリックスピーキングなど過度のプレッシャーを感じる状況下において、イメージトレーニングは効果的な練習である。会場の規模や雰囲気、聴衆の人数などを思い浮かべながら、プレゼンテーション内容を話してみると、より本番に近い状態で話しているようになる。
(画像はPixabayより)
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