経営の厳しい飲食店と現場で闘う医療従事者を支援するクラウドファンディング
美味しい食事を医療従事者に、売り上げ確保と社会貢献につなげる
医療従事者からは感謝、飲食店はモチベーションアップ
医療従事者と飲食店、両者を支援
食創造都市 大阪推進機構は、プロジェクト「困ったときほど美味しいものを!」を5月30日(日)に開始した。
コロナ禍において医療従事者と飲食店は厳しい状況に置かれている。その両者の支援を目的として本プロジェクトは法人・団体からの協賛金だけでなく、個人からの寄付を募るクラウドファンディングとして活動資金の確保を目指しているという。
クラウドファンディングの募集期間は2021年5月30日(日)~7月31日(土)。新型コロナウイルス変異株による感染拡大によりコロナ禍の長期化が予測されるとして多くの人々に賛同と寄付を呼びかけている。
厳しい飲食店、美味しい食事の提供から得るもの
昨年は7月に開始された本プロジェクトは、協賛金より飲食店の食事を買い取り医療従事者へ無料に提供。クラウドファンディングは今回で2回目となる。
ミシュランの星つき有名レストランなどのシェフによる美味しい食事を医療従事者に提供するだけではない。
現在、飲食店にとって休業や営業時間の短縮要請による厳しい経営環境にあるため、本プロジェクトは売り上げ確保につなげる経営支援や、社会貢献としてモチベーション向上にも結びつけていく。
実施期間は、2020年7月~ 2021年8月31日(火)を予定しているが、期間延長の可能性も含め柔軟に取り組んでいる。
また、食の街大阪として期間終了後においても継続的にプロジェクトを実施できる仕組みや、その他の有事においても美味しい食を提供できるインフラの構築をしていくという。
医療従事者の感謝の声は飲食店はモチベーションアップへ
現在は週1回、大阪コロナ重症センターの医療従事者を中心に食事を提供。医療従事者から感謝の手紙は5月末時点で250通以上ある。
「美味しい食事をいただくと、また明日から頑張ろうと思います!」「家族を置いて大阪で働くために単身で来ていますが、シェフ達の食事をいただく時は唯一ほっと安らげる時間です。」
シェフ達からは第一線で奮闘している医療従事者の声が励みになっているという。
「コロナ禍で気分が落ち込むことも多いがこの取り組みで皆さんの笑顔を見ると、自分たちが役に立っていることを実感できモチベーションになります!」
終わりが見えないコロナ禍は飲食店・医療従事者の両者において、計り知れない疲労とストレスがたまっていることだろう。お互いを支援できる取り組みは信頼や連携を深めていくとみられる。
(画像は食創造都市 大阪推進機構のプレスリリースより)
食創造都市 大阪推進機構
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