JCB消費NOW10月速報値を公開
「全総合」「サービス総合」「外食」ともに10月前半より回復
「外食」では10月前半から後半で8.6%の大幅な回復があった
10月のJCB消費NOW速報値を公開
株式会社ジェーシービー(以下JCB)と株式会社ナウキャスト(以下、ナウキャスト)が、「JCB消費NOW」の10月後半と10月全体の速報値を更新し、11月18日概要を公開した。
「JCB消費NOW」は、『プライバシーを保護した形で加工したJCBカードの取り忌避データを活用し、現金も含めた国内消費全体の実勢を捉える消費指数を提供するサービス』であり、データを集計して約2週間で配信するので、既存の消費統計に比べて速報性が高いことが特徴である。
今回公開された10月後半の数値は、「全総合」「サービス総合」「外食」ともに、10月前半よりも、下落幅が縮小しており、回復傾向にあることがわかっている。
「外食」10月前半と比べて後半は大幅回復
データを紹介する前に、10月のデータについては2点の特殊要因に留意するようにと、説明があるので引用しておく。
1、2019年10月前半・後半は、消費増税前の駆け込み需要の反動で小売・サービス業ともに減少したため、2020年10月前半・後半の数値は実体よりも強く見える可能性がある。
2、例年10月前半にあった祝日「体育の日」が、2020年から「スポーツの日」となり7月後半に移動しており、10月前半は祝日が1日少ない(連休無し)。
今回、上述した「1」の影響をできる限り除いて足元の状況を分析するため、「新型コロナウイルス感染症拡大前」の基準値として、増税が行われなかった2年前の2018年1月後半時点の値を設定し、分析のハイライトは作成しております。(=2018年比)
(プレスリリースより)
10月後半の「全総合」では、コロナウイルス感染症拡大前の2018年1月後半との比較で-5.7%、10月前半から下落幅は縮小している。「サービス総合」も、-12.6%であり、10月前半からの回復をみせた。
次に「サービス」部門の2018年1月後半に対する変化率では、「外食」10月後半の値は-18.7%で、10月前半の-27.3%からは8.6%と大幅な回復があった。
10月前半に下降した回復傾向が再び上昇
消費動向は「外食」部門でみると、4月後半を底として回復傾向にありながらも、7月前半から9月前半まで足踏み状態が続き、9月後半から10月後半は下降上昇を繰り返している。
しかし、一度は-70%あたりまで落ち込んだ数値が、-20%あたりまで回復したという結果が出たことは、あと一息と前向きになる材料として受け入れられるだろう。
グラフ出所:JCB/ナウキャスト「JCB消費NOW」
(画像は写真ACより)
(画像はプレスリリースより)
「JCB消費NOW」
https://www.jcbconsumptionnow.com/PR TIMES 10月後半の国内消費動向指数
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000461.000011361.html