接客時間が2倍に!配膳・運搬ロボット「Servi」
ソフトバンクロボティクス株式会社が、9月28日(月)、配膳・運搬ロボット「Servi(サービィ)」を発表した。
料理の配膳・運搬ができる「Servi」は、飲食店やホテルなどでスタッフとともに働き、スタッフの接客時間を増やし来店客の満足度を向上させる目的で開発されたロボット。
事前に行われた実証実験によると、「Servi」の導入によりスタッフの接客時間が2倍に増えたという。「Servi」の販売は、2021年1月より開始される予定。
コロナ対策・業務負担軽減でサービス中心に
「Servi」の導入には、スタッフの業務を減らすことで接客に充てる時間を増やす業務効率化の一方で、新型コロナウイルスへの対応として来店客との接触機会を減らす衛生対策の目的もある。
このような配膳・運搬ロボットの導入は他社でも見られる。株式会社幸楽苑ホールディングスでは、8月27日(木)よりAIを活用した非接触型の自動配膳ロボット「K-1号」導入の実証実験を開始した。
「K-1号」は、スタッフと来店客が直接触れ合わないことから新型コロナウイルスの予防対策として効果が期待されている。さらに、業務負担の軽減からスタッフ不足の解消にもつながり、サービス品質の向上も目指している。
飲食店の人件費削減も、あくまで補助のロボット
「Servi」は3年レンタルプランで月額9万9800円(税別)で導入でき、人件費の大幅カットにもつながる。
しかし、ロボットだけでは来店客のニーズすべてに応えることはできず、細やかな接客やサービスが人間のスタッフに委ねられることは変わらないだろう。
人間スタッフの補助として導入が想定されている配膳・運搬ロボット。「Servi」はすでに300店以上への導入が決まっているが、ロボット導入がこの先も飲食店で広がっていくか注視する必要がある。
(画像はプレスリリースより)
ソフトバンクロボティクス株式会社
https://www.softbankrobotics.com/jp/news/press/20200928b/