9月の工作機械の受注総額は15.0%減
日本工作機械工業会は10月12日、2020年9月の「工作機械受注総額(速報)」を発表しました。
速報によると工作機械受注総額は、前年同月比15.0%減の841億4300万円でした。24か月連続で前年を下回っているものの、減少幅は8月の23.2%減から縮小しています。また、前月比では23.8%の増加となりました。
内需は34.3%減、外需は1.8%増
受注総額の内訳をみると、内需は302億7300万円。34.3%減となり、22か月連続で減少。前月比では31.2%の増加です。
外需は538億7000万円。1.8%増と24か月ぶりに増加へと転じました。前月比では19.9%の増加となっています。
外需の増加は、新型コロナウイルス感染症の打撃からの回復が早かった中国からの、受注増加が要因と考えられます。
製造強国トップへと上り詰めるシナリオとして「中国製造2025」を掲げている中国ですが、アメリカ政府による半導体制裁の対抗策として、自国調達に急ピッチで取り組んでいます。今後、中国からの需要では、ハイテク関連が主流となりそうです。
また国内外ともに第5世代移動通信システム(5G)の導入、新型コロナウイルス感染症の影響で増加するテレワーク、EV車の普及などによって、半導体ニーズは今後ますます高まると予想されます。
(画像はPixabayより)
工作機械統計 | 受注統計 速報 2020年9月分 | 一般社団法人 日本工作機械工業会
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