IoTセンサーで室内CO2濃度測定して適切なタイミングで換気
10月から東京都内の飲食店や美容室などで実証実験を開始
消費者が行きたい店舗などの室内環境・混雑状況を確認可能
顧客・利用者の減少に直面する店舗・施設をサポートへ
株式会社ルグラン(以下、ルグラン)が10月から、IoTセンサー室内環境測定による三密回避ソリューションの実証実験を開始すると、10月15日に発表した。
消費者が外出を控えている理由の1つに、店舗や施設における「三密の状況が分からない」ことが挙げられている。
ルグランはこれまで気象ビッグデータ分析や気温変化に合わせてコーディネートを提案するファッションテックサービスを提供してきたノウハウなどから、IoTセンサーで室内CO2濃度を測定し、店舗などの運営者が適切なタイミング・方法で換気や入店制限などをかけられるようにしていくソリューションを開発。10月から東京都内の飲食店や美容室などに設置して、室内環境測定の実証実験を開始する。
クラウド型ソリューションで消費者にも情報を発信
同ソリューションはクラウドで管理されており、店舗や施設運営者がリアルタイムデータの確認ができるほか、消費者も行きたい店舗や施設の室内環境・混雑状況を、スマートフォンなどで確認することが可能だ。
同実証実験では愛媛大学の農学部環境産業科学研究室・石坂 閣啓助教から助言を得る。また、愛媛県松山市では、「愛媛デジタルデータソリューション協会」所属のIT関連企業と協力して実証実験を行っていく。
データを基に室内環境を可視化することで来客数の増加へ
ルグランが行ってきた調査では、小さなビストロや狭い焼き鳥屋などといった密になっていそうな店舗でも、客席と厨房が近いことから十分な換気がされていることが分かっている。
同社は11月末から同ソリューションの提供を開始する予定で、客観的なデータを基に室内環境の状態を可視化することで、実際の施設の見た目やイメージで判断されることが少なくなり、来客数の増加にもつながっていくと言えるだろう。
(画像はプレスリリースより)
(画像はunsplashより)
株式会社ルグラン 「What's New for Us」
https://legrand.jp/room株式会社ルグランのプレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000045119.html