3つの新たな空調技術
7月27日、ヒュンダイ自動車傘下の起亜自動車は、自動車向けの新たな空調技術「After-Blow」「Multi-Air Mod」「Fine Dust Indicator」を公開した。
新たな空調技術の開発に至った背景には、空気質に関する懸念の高まりがある。新技術により車室内の空気質は改善され、ドライバーを含めた乗車者にとって、より快適な車室内空間を作り出す。
なお、「After-Blow」「Multi-Air Mod」「Fine Dust Indicator」は、韓国市場にて販売される一部のモデルに搭載される。将来的には、世界市場にて販売される「Hyundai」「Kia」「Genesis(ジェネシス)」新型モデルに導入し、搭載車種を拡大していく。
空気質の改善
「After-Blow」は、エバポレータ(蒸発器:エアコンにおいて液相の冷媒が圧力から開放されて蒸発気化する装置)の凝縮水を乾燥させる。エバポレータをドライに保ち、空調システム内におけるカビの増殖を抑制する。カビの発生・増殖は、夏季の匂いの原因となる。
エンジン停止後、エバポレータ(蒸発器)の凝縮水は約30分間自然に排出される。「After-Blow」は約10分間、エバポレータ、排水管に残った凝縮水を乾燥させる。この間、空調システムは自動的に外気を流入し、湿度の上昇を防ぐ。
また、「After-Blow」には、インテリジェント・バッテリー・センサー(IBS)が用いられ、バッテリーを監視し、バッテリー残量が少なくなった際に機能を停止させる。一定期間、空調システムが使用されなかった場合、あるいは、外気温が下がった場合、「After-Blow」は無効化される。
「Multi-Air Mode」は複数の冷房・暖房用通気口を用いて、優しい風により快適な車室内空間を作り出す。空気は分散され、運転席と助手席、後部座席には通常のエアベントに加え、新たに複数のエアスロットが追加される。それにより、風量を保ちつつ、直接風を防ぐ。
「Fine Dust Indicator」は、車室内の空気をモニタリングし、リアルタイムの空気質を表示する。デジタル化された情報は、数値化や色にて、PM 2.5などの大気汚染物質濃度、汚染レベルを示す。
(画像はプレスリリースより)
KIA
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