POSレジにより飲食店売上動向を集計
クラウド型モバイルPOSレジである「POS+(ポスタス)」を提供するポスタス株式会社は、7月16日、6月度売上動向についての調査結果を発表した。
同社は、新型コロナウイルスの影響により売上が低下した飲食店への支援策の検討と提案のために従来のレポートに加え、時間帯別売上構成比率およびテイクアウト売上比率の集計を開始しその結果を示した。
エリア別月次売上推移と週次売上推移
<月次>2018年12月1日~翌6月30日、2019年12月1日~翌6月30日、<週次>2019年3月25日~7月7日、2020年3月23日~7月5日の集計期間で飲食店の月次売上推移と週次売上推移をエリア別に集計したデータから紹介する。
月次推移が最も低かった4月で昨年との売上対比は23%、週単位では4/27週が最低で昨年との売上対比は16%だった。GW後半から回復を見せ始め、緊急事態宣言解除後からは売上・客数ともに上昇、6月前半までは順調に増えたが、第二派の懸念から鈍化の傾向となった。
エリア別では、3月の3連休明けから関東で客数・売上ともに下降が始まり、4月は全国的に落ち込んだ。6月末時点では、北海道地方、関東地方では全国平均を下回っている。
時間帯別売上とテイクアウト売上比率
2019年2月1日~6月30日、2020年2月1日~6月30日の集計期間で飲食店の時間帯別売上構成比率とテイクアウト売上比率の推移のデータを見る。
時間帯別では、前年実績売上構成ではデイタイムが22%前後、ディナータイムが77%前後のところ、4・5月ではデイタイムが平常時の14%増で36%だった。6月になるとディナータイムが回復し、前月比デイタイム-11%、ディナータイム+13%という結果であった。
テイクアウト売上比率は、4・5月デイタイムで専門料理店・居酒屋の2業種では増加、ディナータイムでは食事系業種の伸びが最も大きく6月になると全営業時間・全業種にてテイクアウト売上比率は減少したが、依然平常時よりも高い比率だ。
コロナ禍で飲食業界では、多くの店舗が昼営業を始めたり、テイクアウトを始めたりしたことがデータに表れている。コロナ終息が見えない中、今後もこのような工夫が必要となりそうだ。
(画像はプレスリリースより)
【2020年7月】POSデータ分析レポート
~飲食店売上動向と時間帯別構成比・テイクアウト売上比率~
https://www.postas.co.jp/data/3/index.html