全国社会保険労務士会連合会は、オンラインイベント「HR INNOVATIONS 2022~「人」を起点とする新しい経営の実現~」を開催したことを2022年4月7日に報告している。このオンラインイベントは新型コロナウイルスの出現によって急激に変化した社会環境において、企業にとって喫緊の課題である「デジタル化」「グローバル化」「働き方改革」の3テーマについて2022年2月2日、2月24日、3月4日の3日間にわたって開催された。
デジタル化が生み出す人事労務戦略イノベーション
日本の労働生産性は先進国の中でも特に低いと言われている中、企業がデジタル化という大きな変革に対応し、持続的成長を続けるために必要なテーマについて必要な講演が行われた。労働力人口が減少する中で、デジタル化推進の先にある新しい働き方を確立することが求められている。
イベントの後半には全国社会保険労務士会連合会副会長の石倉をモデレーターに、慶應義塾大学大学院商学研究科教授の鶴光太郎氏の他、フューチャー株式会社代表取締役会長兼社長の金丸恭文氏、株式会社SoW Insight 代表取締役社長の中条薫氏、法政大学キャリアデザイン学部教授の田中研之輔氏を招き「デジタルファーストの時代 変化する人の意識 〜今こそ、人の心に寄り添うとき〜 」をテーマにパネルディスカッションを実施された。
「ビジネスと人権」が企業に与えるインパクト
強制労働や人権侵害に抵触する企業は、サプライチェーンから排除される。そんな国際社会の実現に向けて、国連や主要7ヵ国(G7) が動き出している。すでに、企業価値を非財務指標で評価するESGが求められている現代において、ビジネスと人権に配慮した行動をとることが求められている。
後半にはILO駐日代表の高﨑氏、経済産業省大臣官房 ビジネス・人権政策調整室長の豊田原氏、帝人株式会社でCSR・信頼性保証部企業倫理・コンプライアンスグループで責任者を務める黒瀬友佳子氏、社労士の薦田勉氏を招き、「『ビジネスと人権』の企業事例から見る対応のポイント」をテーマにパネルディスカッションが行われた。
デジタル化が生み出す人事労務戦略イノベーション
社会や生活の変化により「働くこと」への価値観が大きく変化した。これからは労働時間削減などに取り組む「働き方改革」にとどまらず、働き方そのものの革新を通じて、従業員の働きがいや生きがいを追求する企業づくりが強く求められている。この回では「地方創生と働き方の捉え方」「高齢者就労の実践」「男性の育児参加がもたらす組織の成長」といったテーマで話が進められた。
また東京大学社会科学研究所教授の水町勇一朗氏と社労士の社労士の安中繁、大竹光明氏、宇佐美理世を招き、「社労士と共創する未来の社会に向けた人事労務管理の在り方」についてのパネルディスカッションも行われている。
【2月2日(水)】デジタル化が生み出す人事労務戦略イノベーション
(後援:厚生労働省、デジタル庁)
アーカイブページ:https://channel.nikkei.co.jp/hr_digital/
■主催者挨拶 全国社会保険労務士会連合会 会⻑ 大野 実
■来賓挨拶 デジタル大臣 牧島 かれん氏
■基調講演 慶應義塾大学大学院商学研究科教授 鶴光太郎
■開会挨拶 全国社会保険労務士会連合会 副会⻑ 河村 卓
■ビデオメッセージ 内閣総理大臣補佐官(国際人権問題担当)中谷 元
■基調講演 ILO駐日代表 高﨑 真一
【2月24日(木)】「ビジネスと人権」が企業に与えるインパクト
(後援:外務省、厚生労働省、経済産業省、日本貿易振興機構)
アーカイブページ:
https://channel.nikkei.co.jp/hr_global/■開会挨拶 全国社会保険労務士会連合会 副会⻑ 河村 卓
■ビデオメッセージ 内閣総理大臣補佐官(国際人権問題担当)中谷 元
■基調講演 ILO駐日代表 高﨑 真一
【3月4日(金)】働き方の革新を通じた「人を大切にする企業」づくり (後援:厚生労働省)
アーカイブページ:
https://channel.nikkei.co.jp/hr_hatarakikata/■開会挨拶 全国社会保険労務士会連合会 若林 正清
■講演 対談「地方創生と働き方の捉え方」
株式会社日本総合研究所主席研究員 藻谷 浩介氏 社労士 岡本 洋人
■対談「高齢者就労の実践」
太陽生命保険株式会社 人事部⻑兼人事課⻑ 渡邊 秀雄氏 社労士 山口 寛志
■座談「男性の育児参加がもたらす組織の成⻑」
株式会社ダッドウェイ 取締役 栗田 京子 社労士 菊池 加奈子 社労士 影山 貴敏
全ての講演はアーカイブページより閲覧することが可能だ。
(画像はプレスリリースより)
全国社会保険労務士会連合会
https://www.sr-seminar.com/hrinnovations2022/