1型糖尿病に関する効能・効果追加承認申請へ
アステラス製薬株式会社(以下、アステラス製薬)は1月11日、寿製薬株式会社と共同開発のイプラグリフロジンL-プロリン(以下、イプラグリフロジン)の国内における1型糖尿病に関する効能・効果追加の承認申請を行ったことを発表した。
イプラグリフロジンは、腎臓近位尿細管において、ブドウ糖再取り込みに重要な役割を持つSGLT2を選択的に阻害し、血糖値を下げる薬剤。すでに2014年4月に、2型糖尿病を適応として、「スーグラ(R)錠」の製品名で発売されている。
新たな治療の選択肢になると期待
今回、申請された1型糖尿病は、膵臓内でインスリンを分泌するベータ細胞が破壊されることが原因で起こる疾病で、国内の糖尿病患者の約6%にあたる60万人が罹患していると言われている。
1型糖尿病は、生活習慣が原因の2型糖尿病とは異なり、自己免疫疾患が原因とされ、小児及び若年層の患者が多い。現在、インスリンの自己投与やポンプによる注射が標準的な治療として行われているが、患者にとって負担も多く、アンメットメディカルニーズの高い疾患の1つだ。
アステラス製薬は、「スーグラ(R)錠」は、経口糖尿病薬であり、血糖コントロールが不十分な1型糖尿病患者に新たな治療の選択肢になるとしている。
(画像はアステラス製薬株式会社HPより)
アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
https://www.astellas.com/