自動車シーリング分野で大幅な進歩
クーパースタンダードは、同社の軽量エラストマー材「Fortrex」が、オートモーティブ・ニュースによる2018 PACE賞のファイナリストに選ばれたことを発表した。
クーパースタンダードの執行副社長兼COOであるKeith D. Stephenson氏は、同社の材料科学の革新と中核技術における成果が、業界によって評価されることは名誉であるとし、次のように述べた。
「我々がクーパースタンダードの中で展開してきたコラボレーションと革新の文化は、「Fortrex」を含む大幅な技術的達成という結果となりました。この新しいクラスの素材は、何十年にわたって大幅な材料の革新が見られなかった分野である自動車シーリングにおける向上した性能や軽量化の面で、革新的な進歩を提供しています。」(プレスリリースより引用)
軽量、低減したノイズ、変色と劣化なし
「Fortrex」は、エチレンプロピレンジエンモノマー(EPDM)と、熱可塑性加硫ゴム(TPV)について、そのマイナスの側面を排除しながら、一番良い特性を融合したものであり、主にシーリングに使用される。
また、「Fortrex」は、TPVにおける圧縮ひずみの問題を回避しながら、従来のEPDMと比べて30%重量が削減され、その結果優れたシーリングシステムとキャビン内ノイズの低減をもたらしている。また、EPDMのように変色したり劣化したりせず、正確に色を合わせることができる。
さらに、「Fortrex」は、非導電性であり、TPVの22%やEPDMの53%よりも、CO2の排出が大幅に削減されている。さらに、自動車と関連する市場における、非常に多くのアプリケーションとパフォーマンスのソリューションのために変更できるダイナミックな素材のプラットフォームである。
様々なイノベーションがファイナリストに
第24回PACE賞は、市場にもたらされ顧客の重要な利益を提供したサプライヤーのイノベーションを評価したもの。ファイナリストには、自動運転制御や乗客の快適性、電気自動車の部品、軽量化素材、ディスプレイ機能、安全技術、パワートレイン効率に関する新しい製品や機能強化などが含まれる。
今後数ヶ月で、ファイナリストは、創造性と市場への影響に関するイノベーションを評価するために、業界や学術界、企業などの専門家からなる審査員に対して、情報を提供する。優勝者は2018年4月9日に発表される予定。
(画像はCooperStandardより)
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