世界最大シェア「テノホビル」の耐性ウイルスにも効果示す
オンコリスバイオファーマ株式会社(以下、オンコリスバイオファーマ)は8月9日、 HIV感染症治療薬として研究開発を進めているOBP-601(Censavudine)について、化合物に関する欧州特許出願の特許査定を受けたと発表した。
今回登録査定を受けた特許発明は、核酸系だけではなく、非逆転写酵素阻害剤(NNRTI)の耐性ウイルスにも強い効果を示し、現在抗ウイルス薬として世界最大シェアであるテノホビルの耐性ウイルスにも効果を示すのが特徴。日本、米国、中国などの13か国において、既に特許登録されている。
用法・用量設定のPhase 2b臨床試験でエンドポイント達成
OBP-601 は、これまでに米国で健常男性におけるPhase 1a試験、フランスで感染患者に対するPhase 1b/2a試験を、それぞれ終了している。
さらに、Bristol-Myers Squibb Co.(BMS)の主導により、17か国94施設において約300名のHIV感染症患者を対象に行われた、用法・用量設定を目的としたPhase 2b臨床試験では、エンドポイントを達成。
OBP-601は、HIVの複製に必須である逆転写酵素を阻害するHIV感染症治療薬で、オンコリスバイオファーマは、2006年6月に、同剤の特許を出願・保有する米国Yale大学と、全世界における独占的ライセンス契約を締結しパイプラインとして導入、開発を続けてきた。
同社は、今後もOBP-601の開発促進を図るとともに、高い医療現場ニーズの充足を目指すとしている。
(画像はオンコリスバイオファーマ株式会社 ホームページより)
オンコリスバイオファーマ株式会社 ニュースリリース
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