エストンブロックL-Type
2017年7月10日、竹中工務店は、新しい形状のブロック「エストンブロックL-Type」を、開発したことを発表した。
「エストンブロック工法」で使用される、エストンブロック(蝶々形)は、人が持ち運べる重量になっており、建物に積み上げて耐震補強壁を築く。
「エストンブロック工法」では、モルタルをブロック空隙部に充填して、耐震壁を構築できるので、壁筋は倒れ防止用の縦筋のみで良い。施工アンカー工事とコンクリート打設の湿式工事の大幅な削減も可能だ。
竹中工務店は、従来の「エストンブロックS-Type」の重量を変えず、ブロックの空洞率を高めた「エストンブロックL-Type」は、大型化に成功。
施工効率が向上
壁見付け面積あたりのブロック数が削減され、施工効率も3割向上した。また、「エストンブロックL-Type」の角部と入隅部には、フラット面を設けており、積みやすさと積み精度の更なる向上を実現した。
「エストンブロックL-Type」と「エストンブロックS-Type」は、様々な構造実験を実施して、構造性能評価(K13012-05)を、日本ERI株式会社にて取得。
片側袖壁を新たに設けて、窓開口を複数個所に設ける補強形式なども追加、補強方法の適用範囲を拡大させた。「エストンブロックL-Type」は、睦学園兵庫大学11号館にて、初めて適用された。
生産体制を増強
生産体制を新たに増強した、「エストンブロックL-Type」は、生産能力の向上を目指しており、「エストンブロック工法」のブロック使用個数は、現在で約10万個だ。
竹中工務店では、建物の安全性の向上を目指し、優れた施工性の耐震補強技術を展開していく。
(画像は竹中工務店のホームページより)
竹中工務店
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