農村活性化の取り組みを視察
ミャンマー情報省によると、日本を訪問している同国の事実上のリーダーであるアウンサンスーチー(Aung San Suu Ky)国家顧問が10月7日、トゥレイン・タン・ズィン(Thurein Thant Zin)駐日ミャンマー大使や丸山駐ミャンマー日本国大使らを含む関係者と、福島県泉崎村の社会福祉法人「こころん」を訪問したという。
スーチー国家顧問率いる一団は、福島県の鈴木正晃副知事と農林水産省東北農政局の鈴木良典局長らに迎えられ、同副県知事から2011年の地震後の復興や地域再建の進捗状況の報告を受けた。
社会福祉法人「こころん」では、同グループにより生産された農産物を味わい、スーチー国家顧問率いる代表団は、農村の活性化に取り組む「こころん」についての情報を集めたという。
また、「こころん」の作物畑も訪れている。
なお、社会福祉法人「こころん」は2002年に非営利団体として設立され、障がい者のための雇用機会の創出、住宅、食糧、衣服などの社会的ニーズを提供している。
日本の農村のシステムを紹介
ミャンマー情報省は泉崎村について、
「農業村の主な作物は米と野菜で、新幹線や高速道路のおかげで、村は生産事業も行っている」(プレスリリースより)
と紹介。
また、60歳から高齢者のための医療プログラムがあり、18歳までの子どものための無料医療や小学生のための夕食提供プログラムがあることも紹介している。
さらに、75歳以上の人と65歳以上の障がい者のための医療サービスが泉崎村にあることにも言及。
加えて、人口減少防止のため、地域のビジネスアトラクション、宿泊施設プログラム、公衆衛生および娯楽プログラムが実施されていることも紹介している。
国民の多くが農民であるミャンマーにとって、農村の暮らしや仕組みは関心が強いのかもしれない。
(画像はプレスリリースより)
ミャンマー情報省のプレスリリース
http://www.moi.gov.mm/社会福祉法人「こころん」
http://www.cocoron.or.jp/