超々臨界圧発電で高い熱効率を実現、地域に貢献
株式会社神戸製鋼所(以下「神戸製鋼」)は10月1日、同社の神戸発電所において、3号機と4号機の建設工事に着手したと発表した。
神戸発電所は兵庫県神戸市灘区の神戸製鉄所内にある石炭火力発電所で、それぞれ出力70万kWの1号機と2号機が2002年と2004年から稼働している。新たな3号機と4号機は出力が各65万kW、2021年度と2022年度の運転開始が予定されている。
今回の建設では最新の発電技術である超々臨界圧発電設備を導入する。超々臨界圧発電では石炭を燃焼して発生させる蒸気を従来よりさらに高温・高圧化して発電を行い、高い熱効率を実現する。
神戸製鋼では新技術の採用とともに、電力需要地の神戸市や阪神地域に隣接した電源立地であることから、電源の高効率化に貢献することができると考えている。
地域と共生する「都市型発電所」をテーマに
神戸発電所では、地域と共生するスタイルの「都市型発電所」をテーマとしている。新たな発電機の建設においては、国内最高レベルの環境対策も実施した。
エネルギーの供給、環境や景観の保全、社会貢献などにおいて「都市型発電所」への期待に応えながら、神戸製鋼は経済的に優れた電力を安定的に供給することで、地域のさらなる発展に寄与していく方針だ。
(画像は神戸製鋼公式ホームページより)
神戸製鋼 リリース
http://www.kobelco.co.jp/notices/1200171_15586.html