乳酸菌フォーラム2018の報告
健康素材として注目を集める乳酸菌は、お腹の調子を整える効果が有名だが、なかには免疫機能を高める効果も見つかっている。ハウス食品グループ本社株式会社が長年研究している乳酸菌「L-137」もその一つで、同社は2018年8月2日に開催した「乳酸菌フォーラム2018」の様子を報告した。
同フォーラムでは、乳酸菌の研究成果はもちろん、乳酸菌の種類やその特徴についての説明や、市場の創造まで乳酸菌についての幅広い講演が行われた。
同社は、乳酸菌「L-137」を利用して、脱・抗生物質と健康長寿へのサポートという社会課題への貢献を目指している。
また同社研究部は、菌の数や産生誘導能は、培養時間によって変化するため、最もよい状態で安定させる加熱殺菌処理を行っている。この加熱処理により、常温でも活性を保ったまま保存ができ、さまざまな分野での応用を期待すると報告した。
免疫力を高める乳酸菌「HK L-137」とは
乳酸菌HK L-137は、乳酸菌L-137を加熱処理することで誕生した新しい乳酸菌である。免疫の働きを高める力が強く、たくましい乳酸菌で、風邪予防、歯周病改善、体調(QOL)向上といった臨床試験結果が得られている。
歯肉に炎症が起き歯周ポケットが深くなる歯周病は、歯を失う原因となるだけでなく、さまざまな病気のリスクを高めるものである。
歯周病の発症や進行には、免疫が密接に関係していることが分かっており、免疫力が低下すると治りが悪くなったり悪化したりする。同社がヒト臨床試験を行った結果、乳酸菌HK L-137を摂取した方は、歯周ポケットが浅くなったことが認められた。
歯みがき粉だけでなく、歯周病予防に乳酸菌を摂取する時代も近いはずだ。
(画像はプレスリリースより)
乳酸菌HK L-137研究所
https://health.housefoods.jp/hkl-137/ハウス食品グループ本社株式会社 プレスリリース(PR TIMES)
https://prtimes.jp/000000003.000036263.html