5キャンプから28家族93人が帰還
ミャンマーとタイの両政府が調整したプロセスを通じて、何十年もの間、タイの難民キャンプで生活していた90人以上のミャンマー人難民が、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)、国連難民機関、およびパートナーの支援により、ミャンマー本国へ自発的に帰還した。
5つのキャンプを出発した難民は、28家族、93人。彼らは帰還途中で2つのグループに分かれ、カレン州とカヤー州へ向かい、それぞれレセプションセンターで援助を受けたという。
カレン州へ向かった73人は、タイのメーソート(Mae Sot)と国境を接するミャワディ(Myawaddy)からミャンマー入り。残りの20人はカヤー州メーセー(Mese)で歓迎式典とともに迎え入れられた。
UNHCRと国連のパートナー、ならびに非政府組織、地域社会団体は、帰還地域の状況、カウンセリング、交通手段や再統合支援などの情報を提供し、自発的にタイからミャンマーへの帰還を希望する難民を支援している。
平和と安定が優先されることを期待して
UNHCRによると、タイにいるミャンマー人難民は、本国への帰還に関心を示しており、ミャンマー南東部の平和と安定が優先されることを期待して、難民キャンプを後にし、将来の計画を立て始めているという。
UNHCRはミャンマー人難民の本国帰還は、自主的であり安全であることに加え、威厳が守られるように努めている。
ミャンマーとタイの両政府が進める難民帰還は2016年10月に初めて実施され、71人がミャンマーへ帰還。今回はそれに続く2回目の試みとなっている。
なお、UNHCRはミャンマー南東部でコミュニティベースの開発活動をするために、資金援助の増加を主張している。
(画像はUNHCRより)
UNHCR
http://www.unhcr.org/UNHCRのプレスリリース
http://www.unhcr.org/news/