清水建設、建設ロボットの自律制御に向けた実証を本格化

清水建設株式会社は、江東区越中島の技術研究所内に整備したロボット実験棟において、開発した各種ロボットの実証を行っており、今秋から大阪市内で施工中の高層ビル工事現場に適用することを2018年4月23日に発表した。

清水建設では、技能労働者不足や建設現場の労働環境改善に向けて、ロボットと人が協力して工事を進める次世代型生産システム「Shimz Smart Site（シミズスマートサイト）」の開発に2016年の初頭より着手し、今秋には高層ビル工事現場に適用するまで開発が進んだ。

実証が行われているロボットは、資材の水平搬送ロボット「Robo-Carrier」、鉄骨柱の溶接ロボット「Robo-Welder」、天井や床材を施工する多能工ロボット「Robo-Buddy」で、タブレット端末から作業指示を送ることで自立稼働する。

実験棟ではこれらのロボットに、さまざまな作業指示を送り、実際に自律制御で対応できているかなどを確認し、作業動作のプログラミング調整が行われているとのことだ。

清水建設は今後、大阪市内で施工中の作業条件について対応確認などを進め、来年度より東京都内の大型現場を中心に稼働することを目指すとしている。

（画像はプレスリリースより）




清水建設 プレスリリース
https://www.shimz.co.jp/