CO2排出量の低減が可能
自動車部品の大手サプライヤーであるラインメタル・オートモーティブは4月5日、グループ子会社のPierburgグループが、必要に応じてピストンのオイル冷却を中断するソレノイドバルブを開発し、シリーズ量産に入っていることを発表した。
ピストン冷却は通常、エンジンオイルポンプからピストンの内部クーラント通路にオイルの流れを噴射するノズルによって効果を発揮し、余分な熱が放散されるようにする。新しいソレノイドバルブのスイッチが入ると、ノズルに通じるオイルの流れが遮断される。
ピストン冷却をオフにするオプションは、いくつかの利点がある。エンジンが部分負荷で稼動している時は、ピストン冷却は不要である。その場合、オイルの流れは止められており、オイルポンプの出力と同時にCO2排出量が低減する。
さらに、ヒートアップする段階では、エンジンは、未燃焼炭化水素(HC)に対応する減少とともに、より速くその運転温度に達することとなる。
小型軽量で取り付けしやすい
新しいソレノイドバルブは、可変オイルポンプを制御するための既存のバルブに基づいて開発されており、シミュレートされたアクチュエータ設計と最適化されたフロー形状のおかげで小型軽量となっている。
したがって、オイルフィルタモジュールのハウジングやエンジンブロックなど、様々な場所に取り付けることができる。
(画像はプレスリリースより)
Rheinmetall Press Releases
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