財務基盤の強化に向けた戦略的な投資
自動車用のインテリア部品の大手サプライヤーであるInternational Automotive Components Group S.A.(以下、IAC)は6日、財務基盤の強化に向けて戦略的な投資を行うことを明らかにした。
ルクセンブルグを本拠地とするIACは、自動車用インストルメントパネルやコンソールシステム、ドアパネル、ヘッドライナー、オーバーヘッドシステムなどを世界中の自動車メーカーに部品を供給する大手サプライヤーである。
優先債の発行により長期的な財務基盤を強化
今回、IACは資本増強の一環として、ニューヨークのミドルマーケット・プライベートエクイティ企業のGamut Capital Management LP(以下、Gamut)が管理するファンドに対し、2023年満期の担保付き優先債2億1500万ドル分を発行して投資すると発表した。
またIACは、獲得した資金と手元資金と合わせ、2018年6月1日に満期となる担保付き優先債3億ドルの借り換えに利用する計画である。
今回、GamutはIACの少数株を取得することでIACの取締役会へ代表を派遣することになるが、独立系資産運用会社であるInvesco Ltdの傘下にあるWL Ross and Co. LLCとFranklin Mutual Advisers LLCは引き続きIACの過半数株主にとどまる見通しである。
(画像はIAC ホームページより)
IAC プレスリリース
http://www.iacgroup.com