産学官で連携
金沢工業大学は、コンテナ収納型太陽光発電・給湯ユニットの事業化に向けた実証検証を開始。
株式会社アクトリー、東京大学先端科学技術研究センター、石川県工業試験場と連携し研究開発を進めている。
2軸追尾システムの構築
多脚ロボットが専門の金沢工業大学ロボティクス学科土居隆宏准教授が参画し、2軸追尾システムの構築に注力。
これにより太陽の動きを完全追尾することが可能となった。架台式シリコン系発電システムより年間最大2倍の発電量を得られる見込みだ。
今年度事業化を目指す
本研究は、株式会社アクトリーが平成26年度から公益財団法人石川県産業創出支援機構の事業促進支援事業として研究開発が進めている。
平成28年度、29年度に国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構と共同で「iU-SOALA」を開発した。
「iU-SOALA」の課題を解決した「iU-SOALA Wilsom(インテリジェンスユニット・ソアラ ウィルソン)」は、今年度事業化を目指す。
パッケージ化により運搬移設が容易に
「iU-SOALA Wilsom」は、パラボラ発電部や起動用蓄電池などを10フィートのコンテナに収容、パッケージ化した。
運搬移設が簡易化され、システムの稼働も容易になったため、工事費用の削減につながる。システムのコンテナへの収納は遠隔操作でも行える。荒天時や冬季などは適時収納可能。
自然災害などで需要
株式会社アクトリーは、「iU-SOALA Wilsom」の実証検証を進め、令和元年度までに事業化、令和2年度内に発売を予定している。
搬送や移設の利便性の良さを生かし、自然災害時の電力供給や給湯対策のほか、野外イベントなどでのニーズが予想される。
(画像はプレスリリースより)
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