中国に石炭採掘場ベルトコンベアを提供
コンチネンタルは5月29日、中国の大規模な石炭採掘現場において、クリーンでエネルギー効率に優れたベルトコンベアを提供したと発表した。クリーンマテリアルの輸送を可能にする。
ベルトを巻き上げて素材を保護
今回同社が開発・提供するのは、「クローズドトラフコンベアベルト」と呼ばれるもので、密閉式のコンベアシステムだ。
採掘した石炭がベルトコンベアに乗せられると、運びながらベルトが端から巻き上げられ、保護された状態で材料を運ぶことが可能になる。到着するとクローズドトラフベルトは開き、通常のベルトの形状に戻るという仕組みだ。
風、雨、雪、日差しなどの屋外環境から素材が保護されるだけでなく、ホコリやちりなどの排出が最小限に抑えられるため、環境も配慮できる。
クリーン素材と環境保護、エネルギー効率を実現
中国のYanKan Coal炭鉱は、面積13.37平方キロメートル、サッカー場1,870個分に相当する。材料の運搬による粉塵の排出量は、全体の採掘工程の0.12%と推定されているが、凹凸やカーブ、複雑なルートにより運ぶ際の粉塵量は大きなものになる。
このコンベアの採用により年間2,880トンの石炭粉塵排出を削減できるという。
またこのシステムは、ベルトコンベアの転がり抵抗を抑える設計になっており、エネルギー消費量を既存のものより25%削減することが可能になるとしている。
(画像はプレスリリースより)
(C)Continental AG/YanKan Coal
コンチネンタルのプレスリリース
https://www.continental-corporation.com/