下流の景観や環境を保全するのに必要な水量で発電
関西電力株式会社(以下「関西電力」)は2月20日、長野県木曽郡南木曽町に所有する山口ダムに、小水力発電所を新たに併設すると発表した。
新発電所「山口維持流量発電所(仮称)」では、ダム下流の景観や、河川環境の保全維持に必要な流量を利用して発電を行う。最大出力630kWで年間の予想発電量は450万kWh。CO2排出量削減効果としては、年間約2200トンが見込まれている。
発電所は2020年の10月に着工の予定で、関西電力は2022年6月の営業開始を目指して、安全を最優先に建設を進めていく。
水力発電でも設備更新や新設で積極的な電源開発
関西電力は2030年に50万kWを目標として、再エネ電源の開発を進めている。既に竣工済みが11.2万kWで進行中の案件が21.9万kW、目標達成に向けて着実に歩を進めている。
水力発電においても既存の約330万kWに加えて、設備更新による発電力の向上や小水力発電所の新設など、積極的な開発を進めている。
関西電力は引き続き安全性や経済性、環境保全やエネルギーの安定供給の観点を踏まえて再エネ導入に取り組み、電気の低炭素化を加速させていく方針だ。
(画像はプレスリリースより)
関西電力 リリース
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