Vリーグへの影響は
女子バレーボール界の顔、ロンドンオリンピック銅メダリストの木村沙織選手が現役引退を表明しました。
以前から「リオ五輪を最後にする!」と宣言していたという同選手、多くのファンを持つだけにその衝撃はかなり大きなものが予想されますが、経済的な影響はどのようなものなのかをまとめてみました。
日本におけるバレーボールリーグである「Vリーグ」は、女子代表チームのオリンピック出場や、男子チームでの人気選手の登場なので盛り上がりを見せています。
そんな中Vリーグのチケット販売は好調な推移を見せており、1500円~15000円ほどといわれるチケットが販売2時間で完売する場合もあるようです。
地域密着型への移行期に与える影響
プロスポーツといえば、以前は企業参加のチームというイメージが強くありましたが、最近では地域に根ざした運営形態への変遷が進んでいる印象です。
そんな中で人気チームの優勝や選手の動向が経済に与える影響も少なからずあるでしょう。
例えばVリーグで最も人気があるのは選手を間近で見られるアリーナ席ですが、この席は15000~6000円と高めの設定になっています。
アリーナ席は木村選手のような人気選手がいるからこそ多くの販売が見込める席ともいえるので、木村選手のように全国的な人気選手の引退は、こうした上級席のチケット販売にもっともな影響を及ぼしそうです。
現実的に影響を与える金額は?
ただし、人気選手である木村選手の最期の勇姿を見届けようとするファンや、人気選手に頼らずともリーグを盛り立てていこうとする協会の努力などで、一時的にVリーグの運営主体や放送権を有するテレビ会社などに経済効果が波及することもあり得るでしょう。
また木村選手の推定年俸は「1億円」ともいわれていますが、バレーボール界の中でもおそらくズバぬけて高いであろう年俸の企業負担が減ることによる経済的波及効果や、推定で200万~700万円といわれる嘱託契約選手の年収がかえって上昇するという効果を生むかもしれません。
Vリーグ
http://www.vleague.or.jp/