今後の見通しをどう考える
エヌエヌ生命保険株式会社は、2016年11月17日に「中小企業の経営者が考える経営状況予測・意識調査」の調査結果を公表。社会と並行して高齢化が進む中小企業の経営者がどのように考え、何を予測するだろうか。
2020年までは前向き
「2015年 全国社長の年齢調査」によると、2015年で全国の中小企業社長の平均年齢は60.8歳。5人に一人が70を超えたといわれており、中小企業の経営者の高齢化が浮き彫りになっている。
その背景を受け同社では中小企業の経営者1000人を対象に、2020年、さらにシニアが増える2025年以降の事業継続への見通しなどをたずねている。
それによると中小企業経営者の61%が、2020年までは「安定・成長」との前向きな姿勢をみせている。その背景には取引先との関係が友好、優秀な後継者がいるなど何らかのプラス要因がある。
2025年は暗転の予測
しかしその5年後、2025年以降の予測になると事態は一転。81.3%は経済環境が悪化するのではと懸念している。中小企業の多くは現段階で成長過程にあるものの、資金や人材への悩みなどに課題が残っており、現実には事業継承の準備をしていない経営者も44%と半数近くだ。
ちなみに法人向け生命保険への加入は64.9%と多いものの、従業員の半数程度は十分と感じていない。
参考URL
「中小企業の経営者が考える経営状況予測・意識調査」を実施
https://www.nnlife.co.jp/