風力や太陽光発電機器のアルミ電解コンデンサーに使用
昭和電工株式会社は、特に環境・エネルギー分野で需要伸長が見込まれるアルミ電解コンデンサーの主要材料である高純度アルミ箔について、中国での生産能力を増強することになった。
アルミ電解コンデンサーは、家電製品からIT機器、電気自動車やハイブリッド車などの自動車関連機器、さらに、風力や太陽光といった新エネルギー分野にまで幅広く使用されており、その主要材料であるアルミニウム電解コンデンサー用箔の需要も拡大している。
また、中国では、近年堅調に推移する太陽光発電需要に加え、生産の自動化を目的とした産業機器需要の拡大や自動車の急速な電装化を背景に、高容量・高強度の電解箔の市場が拡大している状況である。
こうしたことから、中国の江蘇省にある昭和電工アルミ(南通)有限公司(以下SDAN)における毎月の生産能力を、現在の600トンから800トンに増強することとし、2017年11月から稼動させることとなったもの。
世界での市場拡大に対応
高純度アルミニウムは、その特性として、優れた電気伝導性と耐食性を持ち、残留抵抗比が大きく、高い反射率と切削加工精度を示している。さらに、立方体方位が形成しやすいことから、中高圧の電解コンデンサー用箔として利用されている。
SDANは中国国内のお客様にタイムリーに高純度アルミ箔を販売する現地生産拠点として、昭和電工堺事業所から供給する中間製品の最終加工を行っており、現在フル稼動が続いている。
同社グループでは、今後も、高品質の高純度アルミ箔を安定的に供給することで、世界のアルミ電解コンデンサー市場拡大にタイムリーに対応していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)
昭和電工株式会社
http://www.sdk.co.jp/news/2017/16025.html