内陸型工業団地初の大規模エネルギーセンター
2017年5月10日、新菱冷熱工業株式会社(以下、新菱冷熱)は、東京ガスエンジニアリングソリューションズ株式会社(以下、TGES)から、2016年10月に一括受注した「清原スマートエネルギーセンター建設工事」(以下、同工事)を着工したと発表した。
建設場所は栃木県宇都宮市の清原工業団地で、2017年5月9日に起工式が行われ、2019年1月竣工予定だ。
新菱冷熱は、一括受注により設計、調達、建設、試運転まで行い、スマートエネルギーセンターの建設と各事業所への供給設備工事を担当する。
工場間一体省エネルギー事業
同工事の設備は、ガスエンジン発電機(5,770kW)と排熱ボイラ(蒸気3.3ton/h)からなるコージェネレーションシステム(以下、CGS)6セットと貫流ボイラ(蒸気6.2ton/h)7基で構成され、電力供給用の自営線と熱供給配管により、異業種複数事業所に電力と熱を供給する。
同工事完了後は、TGESが、清原工業団地内で隣接するカルビー株式会社、キヤノン株式会社、久光製薬株式会社等の既設7箇所の事業所へ電力・熱(蒸気や温水)を効率的に供給し、環境負荷低減を図る。
そこで、各事業所の電力と熱の情報を、同工事で導入するエネルギーマネジメントシステムに集約し、大規模エネルギーセンター1カ所から電力と熱を効率的に供給して、約20%の省エネとCO2排出量の約20%削減を見込んでいる。
また、停電状態でも発電機を自立起動させて、各事業者へ電力と熱を安定的に供給する。
(画像はプレスリリースより)
新菱冷熱 プレスリリース
https://www.shinryo.com/news/20170510.html