死因と自閉症の関係を最近のデータで研究
CBSテレビ局系列のWTVR.comは3月21日、コロンビア大学の研究者が行った自閉症と死因に関する研究を紹介した。この研究はAmerican Journal of Public Health誌で発表された。
アメリカでは自閉症に関連した症状があるとされる人々が近年増加し、約350万人いると推定されている。毎年約10万人の子供が新たにそれらの診断をされる。
研究では2014年までの15年間の死亡記録3900万件を用いた。自閉症であった故人1367例が抽出され、そのうち1043名が男性だった。自閉症は直接の死因にはならないので、死亡記録の中では併記されないことも多い。
一般的な平均寿命が72歳であることに対して、自閉症の場合の死亡年齢の平均は36歳だった。また、事故死の平均年齢が一般人口では55歳であったのに対し、自閉症では29歳だった。
大半は窒息と溺死、子供は溺れることが多い
自閉症の成人の死亡では、窒息と溺死が死因の約80%を占めた。子供の場合は溺死が46%で最も多かった。14歳以下の自閉症児は事故死の確率が一般児童の約40倍にも上り、溺死の確率は約160倍に相当した。
自閉症児は水の事故のリスクが非常に高い。これを減らす第一のステップは、まず子供を水泳教室に入れることだ、と関係者はコメントしている。
(画像はpixabay.comより)
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