バーチャルパワープラント構築実証事業の一環
株式会社ローソンは、太陽光発電等による創エネと最新の省エネ施策を導入した「ローソン小平天神町二丁目店」を2月17日にオープンすることを発表した。
この店舗では、経済産業省の「バーチャルパワープラント(以下、VPP)構築実証事業」の一環として、慶應義塾大学SFC研究所と共に、IoT化された機器による制御・節電を通じて電力リソースの創出の実証実験を行う。コンビニエンスストアで「VPP構築実証事業」の採択を受けたのはローソンが初めて。
ローソンでは、この店舗において、外部調達する電力量を2015年度の標準的な店舗対比で約6割削減することを見込んでいる。
IoT化された機器で遠隔制御と節電を実現
今回の店舗の主な特徴は、まず、「VPP構築実証事業」の一環として、IoT化された機器を導入し、遠隔制御・節電による電力リソースの創出を図っていること。また、節電したエネルギー量の算出を行うなど、経済産業省が平成29年度中の創設を目指す、節電市場にむけた取り組みを先行実施している。
次に、建物については、店舗屋根上に22キロワット相当の太陽光パネルを設置し、さらに、自然換気のための勾配天井と換気トップライトによって、太陽光をより効率的に利用している。
また、床下ピットから吸気を行うことで、通年温度変化の少ない地中熱を利用することができ、空調負荷を軽減し省エネを実現している。その他、高性能のCO2冷媒冷凍冷蔵機や扉付CO2冷媒要冷ケース、LED照明などを採用し、省エネを図っている。
ローソンでは、2008年より、最新の創エネ設備と省エネ施策を導入し、実験・検証を行う、環境に配慮した店舗をオープンしてきた。今後も、VPPのような新たなエネルギーマネジメントの実現と、それによるエネルギー利用の最適化を目指し、低炭素社会実現への貢献を目指していく意向を示している。
(画像はプレスリリースより)
株式会社ローソン
http://www.lawson.co.jp/