日本の製薬企業に初めてライセンス
ペプチドリーム株式会社は、6月12日、同社の創薬開発プラットフォームシステム『PDPS(Peptide Discovery Platform System)』を、塩野義製薬に対して非独占的にライセンス許諾すると発表した。
塩野義製薬は、日本の製薬企業としては初めて『PDPS』の非独占的技術ライセンスを受けることになるという。
特殊ペプチドの優れた物質的特性を活かして
ペプチドリームは、「日本発、世界初の新薬を創出し社会に貢献したい」という夢から設立された企業。
同社が独自に開発した『PDPS』は、従来の方法・技術ではヒット化合物の同定や結合部位の発見が困難なターゲットに対しても、極めて有効に作用するシステム。特殊ペプチドの創製のみならず、特殊ペプチドの優れた物質的特性を活かして創薬ターゲットとの結合を構造的に解明し、低分子創薬を可能にすることもできる。
同社は多くの世界的製薬企業との間で創薬共同研究開発契約を結び、戦略的共同研究開発を実施。また、米Bristol-Myers-Squib社などには『PDPS』の非独占的なライセンス許諾を実施している。
創薬研究のあり方を変えてきた証左
今回締結されたライセンス契約は、ペプチドリームと塩野義製薬との間で2016年に締結されていた創薬共同研究開発契約に基づくもの。塩野義製薬が開発を目指す複数の創薬ターゲットに対しては、ペプチドリームも『PDPS』を用いた共同研究開発を引き続き実施するとしている。
今回のライセンス契約締結についてペプチドリームは、『PDPS』が創薬研究のあり方そのものを変えてきたことの証左であると自負している。
(画像はペプチドリームの公式ホームページより)
塩野義製薬株式会社に対するPDPSの非独占的ライセンス許諾契約合意のお知らせ - ペプチドリーム株式会社
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