空港内の輸送力と利便性に貢献
株式会社IHIとグループ会社の新潟トランシス株式会社は、2011年に共同で受注した香港国際空港向け新交通システム建設が完工。3月31日に同システムと新たな施設の開業式典が開催された。
新交通システム「Automated People Mover(APM)」は、ゴムタイヤ方式の全自動無人運転車両で、空港内を結び利用客を安全・快適に運ぶ。
IHIグループは、2004年に香港機場管理局からAPMシステム用車両12両を受注。以来、2008年には空港ビルスカイピアへのAPMシステムを建設し、合わせて同空港関連の工事実績を多く持つ。
現在も平行して、6両の新車両製作や、スカイピアライン信号システムの全面的な取り替えを進め、来年完工予定だ。
拡大する空港の利便性向上
香港機場管理局は、空港内の輸送能力向上および効率的な運営管理を行うために、新たに5階建てのミッドフィールドコンコース増設を計画。建設プロジェクトを進めてきた。
今回完成したAPMシステムは、現在運行中のAPM路線を約1,400メートル延長し、ミッドフィールドコンコース利用客を輸送。APMにより、空港内の移動はスムーズになり利便性は向上する。
主な工事は、新しい軌道、電力設備、通信設備、プラットホームドア、新車両10両。合わせてAPMシステムを、世界的に主流の無線式通信ベース列車制御方式(CBTC)に変更。既設の旧信号装置をすべて更新した。
IHIグループは、今後もアジアをはじめとする全世界の空港向けや都市交通向けに、APMシステムの開発・提案を行う計画だ。
(画像はプレスリリースより)
株式会社IHI プレスリリース
http://www.ihi.co.jp/