制振装置「デュアル TMD-NT」
野村不動産株式会社と、野村不動産マスターファンド投資法人、株式会社竹中工務店は2月8日、制振装置「デュアル TMD-NT」の設置工事を開始したと発表した。なお、2016年9月の竣工予定となっている。
性能確認試験に基づきシミュレーションを行った際に設置前と比較して、東日本大震災や南海トラフ地震と同じレベルの長周期地震動による揺れ幅が低減し、揺れ時間が半分に短縮することができるため、大地震が起こった場合でも揺れを抑制することが確認できた。
新宿野村ビルに導入する防災システムは、地震発生時に地震計から送信されたデータをもとにして、ビルの安全性を判断することができる建物被災度判定システムだ。
防災システムを導入
このシステムによって地震による揺れ幅を詳細に把握することができ、建物に異変が起こった場合、緊急対応や復旧の早期化や、人々の安全性を確保することができるようになる。
新宿野村ビルは入居テナントを対象として、年に2回、防災訓練を実施している。また2014年に「帰宅困難者等一時対応施設」として、新宿区と協定を締結している。
今後「新宿野村ビル」は「デュアル TMD-NT」を設置するとともに、2種類の防災システムを導入することによって、長周期地震動を含む大地震時の対策を一層強化していく。
(画像はプレスリリースより)
野村不動産株式会社 ニュースリリース
http://www.nomura-re.co.jp/cfiles/news/n2016020801023