気管支末梢部への的確なアプローチを可能に
コヴィディエン ジャパン株式会社は、1月7日、「superDimension(スーパーディメンション)ナビゲーションシステム」の医療機器製造販売承認を2015年12月10日付で取得したと発表した。
同社は、アイルランドのグローバルヘルスケアカンパニーであるMedtronic plcの日本法人。同システムは、気管支末梢部への的確なアプローチを可能にするもの。肺がん確定診断率向上が期待されるという。
診断率向上に寄与する潜在力を持つ
「superDimensionナビゲーションシステム」は、気管支鏡または生検処置具を、気道内および肺組織へ誘導補助するシステム。
同システムは、CT画像データを基に3D仮想気管支画像を生成し、病変部までの経路プランニングを行った後、電磁場を利用して肺の末梢病変近傍まで気管支鏡をリアルタイムかつ正確に誘導する。
日本における末梢孤立病変に対する従来の気管支鏡肺生検診断率は、約30%にとどまっていた。アメリカでは同システムの導入により、生検診断率が14%から83.9%と急上昇した事例もあるという。同社は同システムが、日本の肺生検診断率の向上に寄与する潜在力を持つと考えている。
臨床的かつ経済的価値を高める医療を目指す
メドトロニックは、生体工学技術を応用した医療機器の研究開発・製造・販売を通して人類の福祉に貢献し、医療技術の世界的リーダー企業を自認している。
日本法人であるコヴィディエン ジャパンも、臨床的かつ経済的価値を高める医療を目指し、革新的な技術・製品・サービスを提供できるよう尽力するとしている。
(画像はプレスリリースより)
「superDimensionナビゲーションシステム」 薬事承認取得
- コヴィディエン ジャパン株式会社
http://www.covidien.co.jp/wpcms/