ヒトiPS細胞由来の細胞製品に新たなラインナップ
2016年8月24日(水)、タカラバイオ株式会社(以下、タカラバイオ)より、ヒトiPS細胞由来の研究用膵臓細胞(膵ベータ細胞)「Cellartis(R) hiPS Beta Cells (from ChiPSC12) Kit」(製品コードY10100)が販売開始された。
今回の発売により、糖尿病の研究分野や、糖尿病治療薬の創薬分野において広く利用され、有益な結果が得られることが期待される。
膵ベータ細胞の機能
膵臓細胞(膵ベータ細胞)は、膵臓の膵島(ランゲルハンス島)細胞の75%から80%を構成する主要細胞で、血糖値に応じてインスリンを血中に分泌する。
血糖値を低下させる働きをもつホルモンはインスリンだけであり、体内でインスリンを精製する機能は、膵ベータ細胞のみが担っている。そのため、膵ベータ細胞の働きが弱くなり、インスリンの分泌量が減ると高血糖が続き、糖尿病につながることが知られている。
今後の研究、創薬分野の躍進に期待
タカラバイオは、近年ニーズが高まっている幹細胞分野の新製品、新サービスの開発に力を入れている。
すでに、ヒトiPS細胞由来の心筋細胞「Cellartis(R) Cardiomyocytes Kit」 および「MiraCell(TM) Cardiomyocytes」と、ヒトiPS細胞由来の肝細胞「Cellartis(R) Enhanced hiPS-HEP Kit」を販売しており、今回の発売で、ヒトiPS細胞由来の細胞製品のラインナップを拡充した形となる。
タカラバイオ株式会社ニュースリリース
http://www.takara-bio.co.jp/