ミャンマーの金融システム近代化に貢献
富士通株式会社は29日、国際協力機構(JICA)との間で締結された業務実施契約に基づき、ミャンマー中央銀行向けに、国際会計基準に準拠した会計システムを構築し、2016年4月に稼働を開始したと発表した。
急激な経済成長を遂げているミャンマーでは、政府による金融制度の整備や証券取引市場開設もあり、国内企業の資金需要増加、外国投資の活発化、および個人の銀行利用の普及が拡大。金融機関で取り扱う資金およびデータの急増が見込まれている。
これに伴い同国の中央銀行である、ミャンマー中央銀行の会計システムを改善し、銀行業務の円滑な推進、維持管理環境を整備することが、同国金融セクター近代化に向けての課題だ。
今回の会計システム構築により、会計業務の効率化を実現。また、国際会計基準に沿った会計業務を整備することで、会計システムの確実性・信頼性も向上した。
今後、同会計システムを民間銀行へ展開し、ミャンマーにおける金融システムのさらなる近代化に貢献していきたいとしている。
アジアでソリューションビジネスを推進
アジアビジネスの拡大は富士通のグローバル戦略において、重要なテーマとなっている。
同社は2015年10月より「One Asia」体制として、アジアの各拠点と、多様な業種ノウハウをもつ日本の営業体制を一体化し、ソリューションビジネスの基盤確立を図っている。
今後、急成長するアジア各国において、金融をはじめとする様々な業種ごとにきめ細かな戦略を立て、さらにソリューションビジネスを推進していくとしている。
富士通株式会社 プレスリリース
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2016/06/29.html